インバスケット

 架空の立場で限られた時間内に案件を処理していくビジネスゲームです。インバスケットの特徴は、限定された情報や時間などの環境の中で、いかに論理的な案件処理ができるのかを観察します。インバスケットは一般的に60分から90分の時間内で15から25の案件を処理することを求められます。当然そのような時間内に全ての案件を完全に処理するのは難しいので、インバスケットでは優先順位をつけて案件処理をすることが求められるのです。

インバスケットの詳細な情報は「インバスケット情報サイト インバス!」


インバスケットは問題発見力や分析力、創造性や意思決定力、対人関係スキルなど、課長だけでなく経営者層にも向けた、能力の活用トレーニングツールとして注目が集まっています。

インバスケットにはこのような特徴があります。

案件をすべて処理するには時間が足りない設定が多い。

 これは、受験者に極度のプレッシャーや情報不足などの過酷な環境を与えることで、現実的な判断力を試すためであると思われる。

問題の本質が分かりにくい。

 案件自体、何が問題なのか不明なものが多い。読解力や理解力などの内容把握力が必要となる。

案件同士に関連性がある。

 一つの案件を処理するのではなく、関連性を考えながら総合的に解決する能力をつけなければならない。

資料の重要性。

 ノイズ的な資料に目を通すと時間にロスが生じるので、まず必要かどうかの判断が重要となる。

優先度設定は必須。

 優先順位設定はインバスケットの評価項目であるので、出題率も高いと思われる。

全く違った職種・職位が舞台である。

 これは同業や同職位の環境設定であると、ある特定の受験者が優位になる。その業界特有の問題解決法や専門技術による解決法が回答され、正確な評価ができない、ということを避ける意図があるからだと考えられる。